【2019年版】コスパ最高機α6000使用レビュー

α6000は2014年に発売され、その後α6300(現在は生産終了)、α6500、α6400と複数の新機種が登場した今なお、現行商品としてラインナップされ続けている非常に息が長い商品です。

しかし発売から5年以上がたった今、あえて最新機種ではないα6000を購入するメリットがあるのかは気になるところ。

実際に購入した感想とともに、これから購入を考えている人に向けて2019年視点でのα6000というチョイスの是非を中心にレビューしていきたいと思います。

結構いけるぞ!α6000

α6000を購入しました。

この令和元年の2019年にわざわざ5年前の機種を、です。ちなみに買ったのは中古品で、マップカメラの良品28800円。んー安い。

理由としてははα7Ⅲのサブカメラとしてです。

いくらフルサイズカメラがミラーレス化の恩恵で小さくなったとはいえ、それでもそこそこのサイズ感はありますので、持ち込むのに憚られる場面っていうのは今までそれなりにありました。

そんな時にとりあえず気軽に持ち出せるカメラをと、コスパのよいカメラ探しを始めα6000を購入。

もちろんα6400の瞳AFやリアルタイムトラッキングは魅力だったんですが、あくまでサブカメラとしての立ち位置ですので、できるだけ安く収めたかった気持ちも大きいです。

5年前の機種なのでそれほど機能にも期待せず、ほとんどデジカメ代わりぐらいの気持ちでキットレンズ付けっぱなし!みたいな運用を考えていたのですが、実際使ってみるとこれが意外といいんです。

必要十分とはこのこと

もちろん最新機種に比べ機能的には不足している部分が多いんだけれど、反対に絶対に必要な機能っていうのもそんなにあるわけじゃないから、そこさえ欲張らなければ割とメインでもいけそうなくらいの実力は今でもあります。

写真を撮るために必要な機能はしっかり備わっていますよ。上位機種の機能はあったらいいなっていう程度のものが多いですしね。(でもそれに慣れちゃうとやっぱり便利なんだけど…)

当初APS-C専用レンズに投資する予定は全くなかったのですが、便利ズームの
E 18-135を追加買ってしまうほどには気に入っています。つまりレンズを追加してでも使いたいって思ったこと。

結論から言うと、2019年視点で考えたとしても十分“買い”の機種だと思いますので、Kiss Mなんかと迷っている方の為にもα6000のコスパの良さを必死に啓蒙していこうかと思います。

ちなみにコスパっていう意味では現状最高のミラーレスカメラなんじゃないかな?

α6000の性能チェック

やみくもにオススメしても説得力がないと思うので、どこがどう良かったのかをかいつまんで解説していきたいと思います。

最新機種と遜色ないセンサー性能

α6000は”Exmor”APS HD CMOSセンサーを採用しています。それが何なのかは書いてる自分でもよく分かりません。

そして最新機種のα6400にはExmor CMOS センサーっていうのが搭載されています。よく分からないなりに感じるのは、名前だけ見ればα6000の方が何だかすごそうってことくらいですかね。

しかし、基本的にセンサー性能は新しいほど良いはずなんです。

年々センサー性能は改良され続けているのですが、実は画質面に関していえば近年はそれほど大きく飛躍しているわけではありません。

実際にDxOのセンサースコアを参考にしてみても、最新機種のα6400とはわずか1ポイントの差。

 α6000α6400α6500
Overall Score
(RAWによる
センサーの総合点)
828385
Color Depth
(色の再現域と分離)
24.12424.5
Dynamic Range
(ダイナミックレンジ)
13.113.613.7
Low-Light ISO
(DxOの基準で許容できる
最高のISO感度)
134714311405

もちろん諸々の機能差(瞳AFとかリアルタイムトラッキングとか)を思えばα6400の方がより高性能であることは間違いありませんが、出てくる絵に関して言えばほとんど差がないことが分かります。

たぶん実写で見分けられる人はほとんど見分けがつきません。5年前の機種だって写りは最新機種と遜色ないんです。

必要十分なAF性能

最新機種のAFポイントが425点だとか623点(フルサイズ)だとかを目の当たりにすると、α6000の179点ていうのは何だか心もとない気がして仕方がないのですが、実際に使ってみても実用上不足しているようには感じませんでした。

もちろん上位機種や後継機はより動体追従性が優れていることに間違いありませんが、動く子どもくらいなら楽々ピントを合わせてくれちゃいます。

それによくよく考えてみればキヤノンの最新機種Kiss Mだって最大143点で、一眼レフの最新機種Kiss x10に至っては未だわずか9点(レフ機の構造上の問題もありますが)しかありません。

正直言ってソニーのミラーレスが異次元過ぎて、最近は感覚がマヒしちゃってるっていうのもあるかもしれません。それを思えば、α6000だって十分すぎるほどの性能なんです。

この性能を積んだミラーレスカメラが5年前に登場したって言うんですから、ちょっとしたオーパーツみたいなもんなんです。

『軽い』は素晴らしい

機能豊富な新機種に心惹かれるのは致し方ないところなのですが、すべてにおいて新しいものが優れているとも限りません。

実はα6000番台のシリーズは機種の更新ごとに増量傾向にあって、α6000が約285gのところα6500が410gで大幅増、α6400は少しシェイプしましたがそれでも約359gと大きく重たくなっています。

α6000にキットレンズ(116g)を装着した重さが、だいたいα6500のボディ単体と同じくらいなんですよね。

キヤノンのKiss Mが約351gなので、α6000がいかに軽量であるのかが伝わると思います。※それぞれ本体のみ

ミラーレスカメラのメリットである小型・軽量っていう部分で言えば、α6000はとてもバランスの良い機種。後継機種とはボディの厚みだって全然違うから、かさばらなくてとりあえず持ち出す気持ちにさせる絶妙なサイズ感は大きな魅力です。

買う前にチェックしておきたいところ

個人的にα6000は現状コスパ最高のミラーレスカメラだと思います。本格的なカメラが欲しいけど、なるべく予算を抑えたいと考える人に一番オススメできる機種です。

ただ、すべての機能が2019年時点での要求基準を満たしているわけではないので、購入前にしっかり把握しておきたいところ。

個人的に不満に感じたところをいくつかピックアップしていきます。

電子水準器がない

α6000における一番の不満は水準器がないこと。

購入して最初に戸惑ったのがまずこれです。当然ちゃんと下調べしないのが悪いんですけど、当時てんこ盛りスペックでミラーレスの弱点だったAF性能を革新的なものにしたエポックメーキングな機種に、まさか電子水準器がついていないなんて夢にも思わないじゃないですか?

以前使っていたNEX 5Tにさえ付いてたんですよ?人間一度楽になれると、二度と苦には戻れないんです。そういうもんなんです。そういう風にできてるんです。

おかげで微妙に水平がでていない写真を量産するはめになっています。まさかいまさらアップデートなんてしてくれるわけもなく。ほんとここが一番残念に感じているところ。

ISO AUTO低速下限がない

ISO AUTOを選ぶことはできますが、シャッタースピードの低速下限を設定できないのは割と不便です。

基本的にISO AUTOは手ブレしない程度のシャッタースピードに抑える傾向にあるので、子どもが急に走り出したとか、ふいに動きものを撮るときにシャッタースピードが不足していることが多々あります。

とくにF値が一定でないレンズを使うときなんかは、シャッタ―スピードを確認しつつISOを変えなきゃいけないから、とっさの時にワンテンポ遅れてしまいがち。

α7Ⅲで慣れちゃってるのもあって、思ったよりも不便さを感じてしまい、いかに普段からカメラの機能に頼った撮影をしていたかを痛感しています。

ひと昔前はこれが当たり前だったんだから、ぜいたくと言えばぜいたくな望みなんですけど。

しかし、これからカメラを覚える人にとっては、絞り・シャッタースピード・ISOの関係を勉強をするには、こういった機能に頼り過ぎない方が上達しやすいかもしれませんので、良し悪しかも。

旧世代のファインダー性能

ファインダーに関してももう一声。当時最新性能の有機ELファインダーを採用してはいるものの、画素数自体は144万と明らかに旧世代のスペックです。

そのため精細感は今一歩で、細かなデティールが確認しづらい場面もあります。

とはいえ、通常の撮影において困ることはほとんどないですし。出てくる写真には影響があるわけでもないので、個人的にはそれほど気にしていません。支障がない程度に見えればいいかなと。

でも、見やすいにこしたことはなんですけどね。

瞳AFは期待しちゃダメ

α6000にも瞳AFが搭載されています。購入してから気づいたんですけどね。

確かにあることにはあるのですが、まだ実用性は低く瞳AFが動作するのはAF-Sモードの場合のみ。ですので、止まった状態の被写体にしか使えません。またAF測距点の少なさもあって、検出精度もそれほど高くもないです。

そうなると実際に使える場面っていうのは非常に限定的。

まあ2018年発売の機種で、α6000と同程度の瞳AFを売りにしているカメラもありますが…。

瞳AFが実用的になったのはα6300以降の機種で、現行品で瞳AFに重点を置く場合はα6400を選択するのがベターです。

でも顔検出だけでも結構なんとかなっちゃいますけどね!

2019年時点でも、欠点を理解した上で選ぶなら十分“買い”

あくまでα7Ⅲのサブとして購入したわけなんですが、軽くてコンパクトなうえ必要十分な性能なので、当初想定していたよりも思いのほか活躍の場面は多いです。

ちょっとしたお出かけでも気軽に使えるのは本当に便利。

いくつかの欠点を理解した上で買うのなら、2019年時点でコスパ最高の機種だと思います。

オススメではあるのですが、本音を言えば今買うなら新品よりも中古品がおすすめ。

いくらコスパが良くてもレンズキットで60000円近くしますので、それならもう少し頑張ってα6400を推したいですし、中古なら浮いたお金でレンズ1本買うことができます。カメラはボディよりもレンズにお金をかけたほうが良い結果になること多いですからね。

いずれ上位機種やフルサイズのステップアップしても、Eマウントレンズならそのまま使うことができますしね。

本格的なカメラでお手頃価格なα6000は、パパママカメラ最初の一台にも最適です。決して安いなりではない実力がありますよ。