ウイニングイレブン2020レビュー

毎年、FIFAとウイニングイレブン両シリーズ共に購入するほどのサッカーゲーム好きです 。

両方買ってどうすんの?っていう意見はごもっともなんですが、案外両作品のサッカーに対するアプローチが違ってて面白いんですよね~。

FIFAにはライセンスがあるけど試合のペースが速すぎて物足りないし、反対にウイイレは試合面は満足できるけれど絶望的にライセンスが弱いっていう、 “どちらにも足りない部分がある”って感じだから、結局毎年どっちも買うっていう。

でも!

「今年はウイイレだけでもいいかも?」って思えるくらい、今作のウイイレ2020は個人的にかなりの好感触。

もちろん弱点であるライセンス事情が劇的に良くなったわけでもないんですけど、そんなことが些細に思えるほど試合が楽しいんですよね~。

というわけで、個人的に気になった部分をピックアップしながらウイイレ2020をプレーした感想を書き綴っていきたいと思います。

ちなみにマスターリーグはまだ手を付けていませんので、シンプルに試合面を中心に。

TOPICS

カメラアングルがいい感じ

まず最初に目につくのがパッと見のビジュアルの変化で、新しいカメラアングル「スタジアム」がいい感じです。

ゲーム内容に関しては毎作ごと着実に進化しているんですけど、いわゆる試合を映す”絵”そのものは代わり映えがしなくて、ちょっと飽きちゃってた部分があるのが正直なところ。

知らない人が見たら毎年同じゲームやってるように見えるっていうのは、いわゆるスポーツゲームあるある。

でも今回から搭載されたカメラアングル「スタジアム」は、少し引き目のアングルで全体を見渡しつつダイナミックにカメラアングルが動いているから、臨場感を損なわずに視認性があがっててかなりいい感じ。

今までしっくりくるカメラアングルが無くて、ぐりぐりカメラをいじくりまわしていたんですけど、スタジアムの登場でそれも落ち着きそうです。

単純にパッと見のビジュアルが変わるだけでも、新鮮な気持ちでプレーできます。

難しいけど楽しいフィネスドリブル

今作はあのイニエスタ選手を監修に迎え、新たなドリブルアルゴリズム”フィネスドリブル”っていうのが導入されているんですが、これが超楽しい!

フィネスドリブル は今までR2で行っていたニアコントロールの進化版といった感じで、右スティックで体の向きをコントロールしつつ、左スティックとの組み合わせでさまざまなモーションを発動することができるシステム。

密集地帯をすり抜けていくような細かなタッチだったり、1対1でのフェイントの駆け引き、ファーストタッチでDFを剥がす動きだったり、今まで再現することが難しかった局面での攻防を手軽に楽しめるようになったのはうれしい進化!

左右のスティック操作の組み合わせだとかはまだ手探りの状態なんですけど、 フィネスドリブルの存在がよりサッカーらしくっていう部分でのリアリティに寄与していることは間違いないかと思います。

よりリアル寄りになったゲームバランス

ライバルのFIFAが どちらかといえば アーケードゲームのようなゲームバランスに対し、シミュレーション寄りのバランスを取っているのが近年のウイイレの特徴。だと思ってます。

めちゃくちゃ異論があるかもしれないですけど、 一応毎年両方購入しているユーザーとして、サッカーという競技をよりリアルに表しているのはライバルのFIFAではなくウイイレだと思っていてるんですよね。

シンプルにFIFAのバランスはちょっと大味すぎるかなって。

もっさり?リアル?

今作ではそのシミュレーション的側面が強まっていて、現実のサッカーのようなシビアな状況判断が求められるようになったのは賛否がありそう。

体勢が悪いパスは不正確で威力も弱くてカットされやすかったり、 ダッシュ中のトラップは大きく乱れたりで、 今まで以上にパスの出し手と受け手の状況を把握してコントロールすることが重要になってます。

ゲームスピードも今までよりも少しゆったりした展開で、しっかり崩すことが必要なったことはリアル感を増しているポイントのひとつですね。

適当にボールを回していれば簡単にスペースが空くってこともなく、ロジカルに考えていかないと出しどころを失ってドン詰まりってことも往々にして直面するので、常に次の一手を考えながら崩していく感覚が楽しすぎます。

人によってはストレスに感じるかもしれない部分ですけど、個人的にはよりサッカーの奥深さを感じられる今作の変化は大歓迎!

偶発性の存在

サッカーに限らずスポーツの醍醐味って、予想を裏切る展開だとか思いもよらない事が起きる”意外性”にあると思ってます。

もちろん従来のサッカーゲームにもそういった要素はあるにはあったんですけど、どこかシナリオめいていたり、作られたドラマのように感じる部分が少なくなかったような印象。

得点直後の失点しやすさだったり、ロスタイムの劇的決勝弾だったりとか。

ちゃんとミスするCOM

でもウイイレ2020には何がどう転ぶかわからない曖昧な瞬間が試合のそこかしこに存在してて、サッカーが持つ不確定な部分が自然発生的に起こるゲームバランスが絶妙。

ルーズボールなんて本当にルーズで、球際の攻防なんかもどっちに落ち着くのか分からない緊張感があるし、ずっとバタバタしてる時なんてちょっと笑っちゃうくらい。

いままでのサッカーゲームにはありえなかったくらい、COMもちゃんとミスしますし。

偶発性っていうのは、自分にとって良い方に転ぶとは限らないから「なんでだよ!」って悔しいこともあるけど、 試合部分がリアルだからこそ「スポーツってそういうもんだよな」っていう説得力もあるんですよね。

ユベントスとバイエルンミュンヘン が登場

試合面ではFIFAを圧倒している(と思っている)ウイイレにとって、やっぱりライセンス問題がアキレス腱だなあと。

ライバルFIFAに主要ライセンスの大部分を握られていることもあって、今作もプレミア、ラ・リーガあたりはほぼ偽名収録。選手名こそ実名だけどチーム名は偽名で、相変わらずファミスタ状態。

もちろんブンデスリーガも搭載されないままだし、いつも通りといえばいつも通りですけどね。

そんな不完全なライセンス状況にあって ひさびさの明るいニュースが、ユベントスとバイエルンミュンヘンの復帰!バイエルンミュンヘンは2015年以来の登場で、ユベントスには関してはなんと独占契約とのこと。

おかげでFIFA20ではユベントスがなんだか変な名前(ピエモンテカルチョ?)のチーム名にされちゃっててものすごく違和感があります。

これ絶対FIFAユーザー怒ってますよね?ウイイレのくせに生意気だって。

ただ個人的には独占とかは止めてほしいなあとは思ってるんですよね。どうせやり返されるだけだし。いつまでたってもレアルが偽名のままじゃあね。

2部リーグも復活

あと、前作ウイイレ2019で削られたイタリア、スペインの2部リーグも復活しています。容量の関係で削られてしまったみたいな話を聞きますが、ほんとの所はよく分かりません。

2部があるとないとじゃマスターリーグの盛り上がりに雲泥の差がありますからね。そこに関しては純粋にめでたい!って感じです。

支配率の改善

近年のウイイレのシリーズを通して不満だったのがCOMのボール支配率。

難易度スーパースターでも70パーセント近くボール保持ができてしまったり、比較的容易に高い支配率をキープできちゃうのはずっと気になってたところでした。

今作はCOMもボールを回してパスコースを探したり、出しどころがなければ組み立て直したりしてくるので前作ほど簡単にボールを失わず、結果的に極端なボール支配率になることは減りました。

COMが終盤でリードしている時なんかは、露骨に時間稼ぎしてきたりなんかもして、AIも

ボールの蹴りだしがなくなった

試合面に関しては今作は傑出した出来だと思っています。

ほとんど不満らしい不満もなくて、楽しすぎて止め時が分からなくなるくらいハマってるんですが、残念なことがひとつ。

ボールを保持して停止している時に、ボールを前にちょんって転がすモーションがなくなっちゃいました。

あれ今までめちゃくちゃ使ってたんですけどね~。たぶんフィネスドリブルとの兼ね合いなんだと思いますけど、残念。

一応、近い動作は用意されてはいるので、それで代用していくのしかないのかな。でもちょっと使いにくいんだよなあ。

リプレイ保存数が10→5に減った

減っちゃった。

まとめ

よりシミュ寄りになったゲームバランスは賛否ありそうなんだけど、個人的に今作は過去最高傑作!

COMの守備が固くなって適切な状況判断が求められるようになったからこそ、得点を決めた時の喜びも大きいです。

意図して偶発性を高めたゲームデザインになっているので、思い通りにならない場面が従来の作品よりも圧倒的に増えてますので、ストレスが貯まるっている人の意見もわかりますけどね。

そんな中でも楽しめているのは、僕自身があまり勝ち負けを気にしないタイプっていうのも大きいのかも。

なので、結果よりも過程を楽しめるかどうかが、今作を評価するポイントになるんじゃないかと。

よりリアルなサッカーゲームを求めているのなら、今年はウイイレで決まり!