子どもの写真に35mmがおすすめな理由

最近はもっぱら子ども撮りに35mmのレンズばかり使っています。

35mmが一本あればだいたいなんでも撮れちゃう万能感が最高。

ということでこの記事では、子ども撮りに35mmがオススメだと思ういくつかの理由について綴っていきたいと思います。

子ども撮りに35mmがオススメな理由

ありのままを切り取れる

35mmっていう画角は、ちょうど人間が無意識に見えている視野と同じくらいの焦点距離。だから自分の目で見た世界とそれ程違わないものを、そのまま写し込むことができる焦点距離なんです。

それは被写体である子どもたちにとっても同じことで、いつか自分たちの写真を見た時に、自分の目で見たものと同じ景色が残っているわけです。

カメラを始めた頃は明るい中望遠レンズを使って、背景をボカした所謂”雰囲気の良い”写真をたくさん撮っていました。そういった写真を撮れることが、一眼レフやミラーレスカメラの醍醐味だとも思っていましたしね。

でも最近はもう少し普通の写真、つまりなんの変哲もない、言うならば「写ルンですとかデジカメで撮った」みたいなあまりボケすぎてない写真が好きです。

フレームの隅に写り込む今よりもずっと若い家族の姿や、散らかりきった部屋だったりだとか、 引き算が求められる写真において 無駄に思えるものが、実は何物にも代えがたい思い出になったりするはず。

それはきっと”雰囲気がいい写真”なんかよりも、ずっと価値があるものなんじゃないかなって。

そしてその“ありのままの日常 ” を切り取るのにピッタリなのが35mmなんです。

いつだってだいたいちょうどいい

子どもと出掛けて写真を撮っていると、近づけないことよりも下がりきれない場面の方が圧倒的に多いです。

例えば飲食店なんかで向かい合って撮るとき。標準レンズと言われる50mmだと少し狭まくて、仰け反りながらじゃないと全体が写りきらなかったり。

50mmは広角っぽくも望遠っぽくも撮れる汎用性の高さが人気の理由なんですけど、子ども撮りをこれ一本で!っていうのは場面によっては意外と難しい。

それに対して35mmはもう少し広角に振った準広角に当たるレンズなので、お店の雰囲気が伝わる程度、ちょうどいい感じに切り取ることができるし、屋外でも広めに風景を入れ込めるから子どもと一緒に出先の雰囲気を収めるのにも最適。

もちろんそれだけ望遠側が弱くなるんですけど、我が子に近づくことは非常にたやすい(もうちょっと離れて!)ので、ググっと寄ってあげることで標準レンズのようなボケ感も表現が可能。

ほどよく広角でほどよく標準よりの絶妙な焦点距離。引いて良し寄っても良しな万能さが35mmの魅力です。

ほどよくボケる

最近では背景を大きくボカした、所謂ポートレート的な撮り方っていうのはほとんどしなくなったんですけど、少しだけ被写体を強調するためにはやっぱり多少のボケは欲しいところ。

35mmは焦点距離的に大きくボケるようなことはないんですけど、控えめなボケ量が自分の用途にはマッチしてるんですよね。ある程度どこで撮ったかが分かるくらいのボケ方が理想なので。

もちろんボケだけじゃなくて、自然な遠近感も気に入ってるポイント。個人的に中望遠レンズとかのギュっとした圧縮感があまり好きではないので、誇張のない現実的な35mmのパース感は見たままを切り取るにちょうどいい感じ。

気を付けないとちょっと歪みますけどね。

でも子どもだからデフォルメされてかわいく写ったりするから、それもまた良し。

次の一本にぜひ35mmを

35㎜って特徴がないのが特徴ともいえるくらい凡庸なレンズ。焦点距離だけで見ればズームレンズで補えちゃうし、あえて手を伸ばす必要もなさそうですしね。

もっと、広角だとか望遠レンズだとかの特徴的なレンズを使った方が楽しそうって思うのも無理もないかと。

標準レンズとしては50mmの方がよりポピュラーですしね。

それでも僕が35mmを使っている理由は、脚色のないありのままを写すことができるから。この一点に尽きます。

雑誌のモデルのような写真も、映画のワンシーンのようなドラマチックな写真も確かに素敵なんですけど、もっと日常を日常のまま写し撮りたい。そんな欲求に応えてくれるにが35mmなんです。

もし子ども撮りのレンズに迷っているのなら、ぜひ35mmを手に取ってみてください。いつか我が子と写真を見返した時に、35mmで撮って良かったって思える日がくると思いますよ!