Samyang85mm f/1.4 AS IF UMCを購入




Samyang85mm f/1.4 AS IF UMCを購入しました(EFマウント)。

無性に被写体と背景を分離した写真を撮りたくなり中望遠系のレンズを物色。

ネット上にも情報が少なく若干の不安はありましたが、コスパの良さに惹かれほぼ衝動買いに近い形で購入ました。

Samyangどうなのよ?っていう疑問に少しでも答えられるよう、使用感などについて書き連ねてみようと思います。

Samyangを選んだ理由

まあ価格ですよね。

あえてSamyangを選ぶ理由なんてそれくらいしかありませんし(笑)

ちなみに被写体は小学生と保育園児の娘2人です。

APS-Cの60Dに装着していますので、換算135㎜相当の望遠単焦点という”間違いなく使いどころが限られる”チョイス。

しかし価格で選ぶとしても、EFマウントには”隠れL”ともよばれるコスパ抜群のEF85mm f1.8があるわけで…。

普通はこっち買うだろ…と自分でも思うんですが、そうしなかった理由はただひとつ。

”f1.4”が欲しかったから。

f1.8とf1.4は3分の2段の違いしかありません。

しかし明るさ的には1.6倍ほど違うわけですら、その差は決して小さいものではありませんよね。同一焦点距離でフルサイズよりもボケにくいAPS-Cですから、少しでも明るいレンズが欲しいんです。

自分にとっては、されど3分の2段なんですよね。

もちろん純正にだってf1.4のレンズはありますが、いかんせんお高い。15万オーバーですからね。

サードパーティーのSIGMAでも軽く10万円は超えてしまいます。

ところがSamyangなら3万円ちょっと。およそ4~5分の1程度でf1.4の85mmが手に入るとなれば…

買うしかないな…と。

スペック

3万円ちょっとで85mm f1.4のスペックが手に入るのは、この上ないありがたさではあるんですが、気になるのはその性能。

安かろう悪かろうは世の常ですからね。過度な期待は禁物です。

もちろん安いにはそれなりの理由がありますし、スペック的にはかなり割り切った仕様になっています。

マニュアルフォーカス

Samyang85mm f/1.4 AS IF UMCは『完全』マニュアルフォーカスのレンズです。

つまりオートフォーカスができないということですね。

ただのマニュアルフォーカスならそれほど問題でもありませんが、このレンズは電子接点がないためExif情報が残らないことはおろか、フォーカスエイドすら働きません。

フォーカスエイドとは
オートフォーカス・マニュアルフォーカス問わず、合焦したことを知らせてくれる機能のこと。canon機の場合は、合焦したフォーカスポイントが赤く”ピピッ”と光ります

最短撮影距離は1メートル

最短撮影距離は1メートルと数値的には少々長め。

純正レンズの最短撮影距離は85㎝ほどですので、近接撮影に関しては分が悪い感じですね。

実絞り

実絞り仕様のため、絞りを絞っていけばいくほどファインダー内が暗くなっていきます。

最近のレンズは自動絞りなので、F値に関わらず開放で測光が行われるためファインダー内が暗くなることはありません。

個人的には開放で使うことにこそ醍醐味があるレンズだと思っていますので、それほど困ることはなさそう。

実際の使用感

以上のような特徴(デメリット?)を踏まえたうえで購入しましたので、ある程度の使いにくさみたいなものは覚悟していました。

その使用感はいかに…。

写りはお値段以上

肝心の写りに関してですが、シンプルに言って素晴らしいです。価格を抜きにして考えてもビックリするくらいよく写ります。

中心部は開放からしっかり実用充分な解像を見せますし、なによりF1.4のボケは圧倒的。

もちろんf4くらいまで絞ればカリカリになった描写を楽しむことができます。

こんな記事もあるくらいですので、描写に関しては文句なし。

これが3万円強で買えるわけですからSamyang恐るべし。

ピント合わせはシビア…でも対策はある

ただしどれだけ写りがよくても、それはピントが合ってこそのもの。

やはりと言うか当然と言うか、F値1.4のマニュアルフォーカスは相当難度が高いです。

被写界深度が浅すぎで、60dのファインダーではピントの山がつかみづらいったらない。

しかも撮影対象は動きの激しい子どもですからね。

無理ゲーです。

だからと言って、純正を買うのも無理ゲーですし。

しかし同じ無理ゲーでも、無い袖を振ることはできませんが、ピントは数打てばあてることもできなくもない。

幸いにも60dはフォーカシングスクリーンを交換することができますので、F2.8以下でピントの山がつかみやすくなるEf-Sを導入。

これで少しは打率があがるはず…。

で、効果のほどはと言いますと…

見える…見えるぞ…ピントの山が…。

想像の遥か上を行く劇的変化!

ピント面以外が大きくボケるため、ピント山をハッキリと識別することができるように。これには驚きました。

なんで70d以降の二桁機は交換不可になったんだろう?これじゃあ、ボディを乗り換えられないじゃないか。

フォーカスリングは適度なトルク感

やはりマニュアル専用レンズだけあって、フォーカスリングのトルク感はAFレンズのそれとは明らかに違いますね。

ほかのマニュアルレンズを触ったことがないので比較対象がありませんが、「合わせやすい」とはっきり感じることはできます。

フォーカシングスクリーンの交換効果と相まって、懸念材料であったピント合わせに関しては想像よりも断然快適。

スナップ程度なら十分実用レベルでのフォーカスが可能になりましたし、AFポイントに捉われない自由なフレーミングで撮影できるのはマニュアルフォーカスならでは。

マニュアルフォーカス恐るるに足らず。

もう少し寄りたい

最短撮影距離に関しては、もう少し寄れたら…というのが本音。

特にネコを撮る時なんかは、あと一歩…と感じたことが多かったですね。顔のアップなんてぜんぜん無理。

思ったより15cmの差は大きいぞ…と。

ただそれ以外の場面ではそれほど寄りたい欲求があるわけではないので、自分の使い方としては大きなマイナスではないかと。

このレンズで小物は撮らないですからね。

まとめ

限られた情報を頼りに、限られた予算で購入したSamyang85mm f/1.4 AS IF UMCですが、クオリティの高い写りに満足しています。

もっとも心配していたピント合わせも想像以上の快適さがあって、逆にマニュアルフォーカスの楽しさなんてものにも目覚めてしまいそうです。

マニュアルフォーカスが気にならない方や、ブランドに拘らない方、限られた予算で楽しみたい方には手放しでオススメできるレンズだと言えます。

少し制限のある仕様を割り切ることができれば、”ハチゴーイチヨン”レンズとしては最上級のコスパであることは間違いないでしょう。

なによりこの価格で85mm f1.4が手に入るわけですから、少しでも気になったらぜひ手にとってみてください。